巫女 の読書会ページ
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巫女 著者:Lagerkvist,Pär,1891-1974 山下,泰文,1944- 出版社:岩波書店 (200212) ISBN-10:4003275721 ISBN-13:9784003275726
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
P.137 の気になるフレーズ 愛なんて優しさとはほとんど無関係だってことを心の奥底で認めにゃならんことが辛かった。 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-27 18:41:00 |
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P.152 の気になるフレーズ でも、あの人の生き生きとした姿が眼に浮かぶよ、あの人は死んだ甲斐がなかったみたいじゃ。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-27 19:11:43 |
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P.154 の気になるフレーズ でも、これは、わし自身が守りおおせた秘密で、誰にもこれっぽっちも悟られずにわしの体内で起こっておった何かじゃった。だからこそ、幸せはよけいに大きく、そして、よけいに素晴らしくなっていった。この身に起こっておる奇跡がなおいっそう希有なものになっていったんじゃ。 総コメント数:1 投稿日時:2020-01-04 07:59:18 |
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P.156 の気になるフレーズ どうして老女はあそこの、あの谷間でのわしらの愛の秘密について、わしら二人だけのものだと思っておった愛の、他の者の汚れた考えや言葉で決して触れられるべきではない愛の秘密について、ついに探り当てたんじゃろうか、このことが今でも解せぬわい。 総コメント数:1 投稿日時:2020-01-04 08:10:45 |
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P.162 の気になるフレーズ でも、その時にわしらはもう柱廊を走り抜けて本殿そのもののなかに入っておった。そして、今でも思い出すが、友が、危険と興奮にもかかわらず、その時最初に考えたことは履いておった草履を脱ぎ、わしにも履き物を、さもなければきっと忘れておったことじゃろうが、何がなんでも脱ぐようにさせたことじゃった。実にあの人らしい、そう、神の、わしの、小柄な友らしいことじゃったわい。何よりも先ずここが聖なる部屋であることを思い出すなんて。 総コメント数:1 投稿日時:2020-01-04 08:18:55 |
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P.169 の気になるフレーズ この凶悪な群衆の顔ゆえにわしは永遠の人間嫌いに、人間と呼ばれるこの胸糞悪くなるような生き物嫌いになっておったかもしれなんだ。もしも、後になって考え抜いた挙句、これが全てではない、人間についての真実の全てじゃないと、気付かなかったならば。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-30 20:03:28 |
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P.212 の気になるフレーズ
「それに、わしが理解しておる限りでは、あの方は悪でも善でも、光でも闇でもあるし、無意味であるかと思えば、わしらには皆目理解できんが、思い煩うべき意味にも満ちてもおられる。解かれるために存在するんじゃなくて、存在するために存在する謎じゃよ。(中略) 総コメント数:3 投稿日時:2019-12-13 11:26:20 |
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P.216 の気になるフレーズ ことによるとあの御仁はいつの日か、お前さんを呪う代わりに祝福してくださるようになるやもしれん。そりゃ、わしには分からん。もしかするといつの日かお前さんもあの方が家に頭を凭せ掛けるのを許されることになるやもしれん。そうはならないかもしれん。そのことについてはわしには何にも分からん。ただ、何をなされようと、お前さんの運命はいつも神と結びついておることになる、心のなかはいつも神で一杯になっておるだろうということじゃ。 総コメント数:1 投稿日時:2020-01-05 07:46:25 |