巫女 の読書会ページ
巫女 著者:Lagerkvist,Pär,1891-1974 山下,泰文,1944- 出版社:岩波書店 (200212) ISBN-10:4003275721 ISBN-13:9784003275726
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
P.11 の気になるフレーズ 男が尋ねていることには、答えがない、という説明だった。それに答えられる巫女は世界に誰ひとりいない、と。 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-25 20:00:28 |
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P.14 の気になるフレーズ 男は驚きながら、探るような眼差しでこの浅黒い皺だらけの顔を見つめた。あたかも、明白な字体で書かれているのにひどく読みづらいこの古文書を解読しようとするかのように。 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-25 20:07:15 |
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P.17 の気になるフレーズ 「お前の家に頭を凭せ掛けてはならんというならば、お前の魂は永遠に救われぬことぞ」と奴は言いました。 総コメント数:2 投稿日時:2019-12-24 06:41:34 |
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P.31 の気になるフレーズ
不幸というものは人を善良にはしないものです。俺が苦しんでいるなら、どうしてもう一人も苦しんで悪いというのか。 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-25 20:35:06 |
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P.34 の気になるフレーズ
私をこんな人生に追い込んだあの男を信じている徒(やから)に時々出会うことがありました。しかも、だんだん頻繁になっていくのでした。というのも、あいつの教えがどんどん広がっていったようなのです。連中、馬鹿なのか、あるいは、何か他に理由でもあるのか、皆、本当に幸せそうにしてるんです。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-25 20:45:41 |
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P.34 の気になるフレーズ そして、皆はあの男が善良で、慈悲深い、そう、あいつを信じ、あいつに身を捧げている連中にとっては愛そのものだと言うんです。きっとそうなのでしょう。でも、私には無縁なこと。私に対してはあいつはその鉤爪を決して放さないし、そして平安を与えてくれない悪意に満ちた力なんです。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-25 20:54:17 |
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P.35 の気になるフレーズ 確かにあの男に頭を家に凭せ掛けさせてやるべきだったかも知れません。しかし、私にしてみればあの男は神などではなく、ただの罪人、そう、十字架を引きずって通り過ぎて行く、そして誰も係わりたくもない多くの者の一人に過ぎなかったのです。哀れみ?人間愛は?そりゃそうかもしれません。でも、私は慈悲深い人間じゃありませんし、そんな振りをしてきたこともありません。普通の、全く普通の人間です。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-25 21:04:26 |
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P.36 の気になるフレーズ 話では、あいつを信じる連中には平和を与え、天国の自分の許に連れて行くというが、信じていない者は地獄に突き落とすとも言われている。 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-25 21:18:48 |
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P.42 の気になるフレーズ 「わしは、ただその女(ひと)がどんな風だったか、その人生がどんなだったかを思ってのう。神様がその人を愛されているときに、それから、ことによるともう愛されなくなったときにじゃ、その女にどんな風だったかとのう。つまり、その人が幸せな女だったかどうか。そして、神のお子を産んで嬉しかったかどうかじゃ。あるいは神がそのお人も磔にさせたかどうかじゃよ」 総コメント数:2 投稿日時:2019-11-25 21:36:50 |
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P.48 の気になるフレーズ 知っておったのは、単純なことだけじゃ。子供を産むとは、またその子を失うとはどんなことか、かつては若くて力強かったが今は自分と同様に労働で擦り切れ始めた一人の男を愛するとはどういうもんか、といった類いのことじゃ。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-26 18:24:14 |