本を読む本 の読書会ページ
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本を読む本 著者:モーティマー・J・アドラー/チャールズ・V・ドーレン/外山 滋比古/槇 未知子 出版社:講談社 (1997年10月) ISBN-10:4061592998 ISBN-13:9784061592995
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
P.94 の気になるフレーズ こんなふうに著者の力が借りられる場合は、素直にその力を借りた方がよいが、さりとて序文にすっかり頼りきってしまうのも困りものだ。著者自身が非常にうまく設定したプロットといえども、人間が書いたものだから、ねじれたり歪んだりしていることも多い。著者の示す道しるべは手がかりにしてよい。だが統一性を持たせることが著者の責任であるように、統一性を見いだすのはあくまでも読者の仕事であることを忘れないでほしい。 総コメント数:1 投稿日時:2019-05-03 05:39:41 |
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P.136 の気になるフレーズ 「自分の言葉で言いかえてみる」、文中の命題が理解できたかどうかを判断するには、これが一番良い方法である。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-25 04:26:45 |
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P.137 の気になるフレーズ もう一つ、命題が理解できたかどうかを試すテストがある。一般的真理を具体的な経験に即して、あるいは、あり得る場合を想定して、例証することができるだろうか。体験や想像によって命題を例証することができなければ、著者の述べていることは理解できないと考えなくてはならない。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-25 04:33:01 |
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P.147 の気になるフレーズ 「どんな悪い本にも、一つくらい長所があるものだ」と言ったのは、セルバンテスだが、「どんな良い本にも、必ず欠点がある」と言う方が当を得ている。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-26 04:51:26 |
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P.175 の気になるフレーズ 昔から、すぐれた書き手は、常にすぐれた読み手でもあったが、これは、むろん、当時の必読書を残らず読んだということではない。その数は、今日、大学で課される書物にも満たないであろうが、読んだものはすべて、徹底的に読み抜いたのである。本を本当に自分のものにしたから、読み手は書き手の水準に到達できたのである。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-26 04:58:11 |
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P.207 の気になるフレーズ 小説に対して、読者は、反対したり賛成したりするのではなく、好きであるかきらいであるかのどちらかだということを、忘れてはならない。「教養書」を批判する場合の基準は「真」だが、文学の場合は「美」であると考えてよいだろう。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-27 04:39:05 |
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P.251 の気になるフレーズ もっとすぐれた本の場合は、再会したとき、本もまた読者とともに成長したようにみえるものだ。読者は前には気づかなかった、まったく新しい事実を数多く発見する。これは最初の読みかたが悪かったのではなく、最初に見すごしていた別の真実が見えてきたのである。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-27 04:44:40 |