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NO. 00014199 DATE 2024 12 31

形象と時間 : 美的時間論序説 の読書会ページ

形象と時間 : 美的時間論序説(9784061593183)

形象と時間 : 美的時間論序説

著者:谷川,渥,1948-

出版社:講談社 (199802)

ISBN-10:4061593188

ISBN-13:9784061593183

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P.91 の気になるフレーズ

 ここでわれわれはどうしてもエドガー·アラン·ポオについて語らなければならない。(中略)ポオこそは崩壊の観念に終始とりつかれ、しかもその冷徹な頭脳によって意識的に崩壊を構成した詩人にほかならないからである。

総コメント数:4 投稿日時:2019-08-12 18:47:41

P.97 の気になるフレーズ

けれども私の頭脳の中には、特殊な運動が発生したように思えた。いかなる言葉をもってしても、単なる人知には、その漠然たる概念さえ伝えられないような特殊な運動だ。それを心の振動と名づけることにしよう。それは、人間の時間に関する抽象的観念の精神的な具体化だった。この運動の──あるいはこのような運動の──絶対な均等によって、天体の周期さえ調整されていたのだった。それの助けをかりて私は、暖炉棚の上の置時計や、ベッドを取り巻いている人たちの腕時計の不揃いを測定したのだ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-08-12 19:12:12

P.99 の気になるフレーズ

 幾星霜が過ぎ去った。塵は塵にかえった。蛆の餌は尽きてしまった。存在感はついに全く失われ、それに代わって、いや一切のものに代わって、永久的かつ支配的な独裁者が、すなわち場所と時間が王位につくことになったのだ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-08-12 19:22:01

P.100 の気になるフレーズ

 事件に対する空間の関係は、絵に対する額縁の関係である、とポオはいう。この「額縁」は、しかしもはや「絵」そのものと切り離すことのできぬひとつの〈幻想空間〉を構成する。ポオが物語の舞台の描写に異常なほどの情熱を注ぐのもそのためである。

総コメント数:1 投稿日時:2019-08-12 19:34:38

P.136 の気になるフレーズ

周知のようにシラー人間に二つの「衝動」の存在を認める。第一のものをシラーは「感性的衝動」(Sinnlichertrieb)もしくは「素材衝動」(Stfftrieb)と名づけるが、(中略)すなわち、「この衝動は変化が存在し、時間が内容を持つことを要求する」のである。(中略)
 二番目の衝動「形式衝動」(Formtrieb)については、シラーはこう説明する。「(前略)それは現実的なものが必然的で永遠であることを欲し、永遠で必然的なものが現実的であることを欲します」。

総コメント数:1 投稿日時:2019-08-17 14:36:48

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