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ヒッグス = Higgs Boson : 宇宙の最果ての粒子 の読書会ページ

ヒッグス = Higgs Boson : 宇宙の最果ての粒子(9784062186070)

ヒッグス = Higgs Boson : 宇宙の最果ての粒子

著者:Carroll,SeanM.,1966- 谷本,真幸,1969-

出版社:講談社 (201310)

ISBN-10:4062186071

ISBN-13:9784062186070

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P.40 の気になるフレーズ

フェルミオンは排他的に空間を占め、互いに重なり合うことができないのに対し、ボソンは互いに重なり合うことができる

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-02 06:40:06

P.58 の気になるフレーズ

霧箱で飛跡を捉える原理は空にできる雲と同じだ。この方法ではまず、適当な箱に過飽和させた水蒸気を満たす。ここで、「過飽和」とは、水蒸気が液体の水になろうとしているが、きっかけがないためなれずにいる状態のことを指す。空にある普通の雲の場合、通常、塵や塩分などのわずかな不純物が液化のきっかけを与えるが、霧箱では、その中を通過する荷電粒子がその役割を果たす。荷電粒子が霧箱中の原子に当たると、原子中の強く拘束されていない電子がはじき飛ばされ、イオンが作られる。それらのイオンが核となって小さな水滴が作られる。そうして、霧箱中を運動する荷電粒子の後方に飛行機雲のような水滴の列ができ、その軌跡が長く消えずに残るというわけだ。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-02 06:50:41

P.61 の気になるフレーズ

パウリは検出もできないようなこの粒子を予言したとき、ひどくきまりが悪そうだったとされる。しかし今では、ニュートリノについて考えることは、観測困難な様々な新粒子を提唱することと同様、素粒子物理学者にとっては日常となっている。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-02 07:03:19

P.84 の気になるフレーズ

RHICは人工的に作られた温度として史上最高となる約四兆度を達成し、ギネスにも認定された。この温度は太陽の中心温度の二五万倍に相当する。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-05 05:56:57

P.84 の気になるフレーズ

RHICが目指しているのは新粒子の発見というより、そうした極端な環境でクォークとグル―オンがどのように振る舞うかを明らかにすることである。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-05 05:59:41

P.88 の気になるフレーズ

ヒューイットはSLACで新しい理論モデルを構築したり、それらを実験的に検証する巧妙な方法を考案したりと、研究者として非常に成功した。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-05 06:09:39

P.106 の気になるフレーズ

一九七八年のこと、ソ連のアナトーリ・ブゴルスキーという名の不幸な科学者が、高エネルギー粒子のビームを実際に顔に当てた(中略)ビームに当たってもブゴルスキーは即死するようなことはなく、実際、現在でも生存している。ブゴルスキーは事故について後に、「閃光を見た」と証言し、その明るさは「一〇〇〇個の太陽より明るかった」と語っている。しかし伝えられるところによると、痛みは感じなかったという。放射線による激しい瘢痕、左耳聴力喪失、左顔面麻痺などを負い、今でも時としてけいれんが出ることがある。しかし目立った精神障害はなく、事故後も研究を続けて博士課程を修了し、その後も数年間、その加速器施設で研究者として働いた。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-07 11:32:14

P.115 の気になるフレーズ

ヒッグスはすぐに別の粒子に崩壊してしまうため、実験ではまず、準備として、崩壊後にどような粒子になるかを具体的に調べ、よく整理しておく必要がある。これは理論家の仕事だ。次に、実際に陽子どうしを衝突させ、何が起こるかを調べる。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-07 11:51:47

P.122 の気になるフレーズ

LHCの実験における検出器内の条件は、かなり極端なものとなる。各ビームにはバンチが約一四〇〇個含まれ、反対方向に運動するバンチどうしが検出器内で一秒感に約二〇〇〇万回交差する。各バンチには一〇〇〇億個を超える陽子が含まれているので、多くの陽子が相互作用可能な状態になることになる。しかし、バンチはかなり細いとはいえ(直径およそ一〇〇分の一ミリ)、まだ陽子の大きさと比べると相当大きく、バンチ内の空間は実際はすかすかだ。バンチどうしが一回交差しても、各バンチに含まれる一〇〇〇億個を超える陽子のうち、相互作用するものは二〇かそこらしかない。
とはいえ、二〇回の相互作用でもかなり多い。二つの陽子が衝突すると、およそ一〇〇個ものハドロンが一度に飛び散るきたない事象が高頻度で発生し、そのため、いわゆる「多重事象(パイルアップ)」の危険性が生じる。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-08 06:58:12

P.133 の気になるフレーズ

量子力学で予測できるのは事象が起こる確率だけだ。陽子衝突で起こることを最初から選ぶことはできず、自然が与えてくれるものを受け取るしかない。

総コメント数:1 投稿日時:2015-11-09 06:20:10

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