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成長から成熟へ の読書会ページ

成長から成熟へ(9784087207132)

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成長から成熟へ

著者:天野祐吉

出版社:集英社 (2013年11月15日頃)

ISBN-10:4087207137

ISBN-13:9784087207132

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気になるフレーズの投稿一覧

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P.51 の気になるフレーズ

そのころの日本の市場は、乾いたスポンジのようなものです。そこへ水道の蛇口から商品という名の水がぽたぽた落ちてくる。当然、それはあっという間にスポンジに吸い込まれてしまいます。需要が完全に供給を上回っていたわけです。が、メーカーの設備投資が進んで、水道の蛇口からどんどん水が流れてくるようになると、それをせっせと吸い込んで、スポンジはやがてびしょびしょになってします。で、あっという間に供給過剰の状態になってしまった。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-15 05:41:10

P.56 の気になるフレーズ

ぼく自身の体験から言っても、ステレオの出現は、レコード好きにとって歓迎すべき革命でした。しかし、その再生装置が年々高級化し、複雑な機能がどんどんプラスされていくことで、アンプのツマミがやたらにふえていく。結局は、生涯さわることもないようなツマミを見てため息をつくという、そんなばかばかしいことにもなりかねません。高級化が必ずしもいいことだとは言えないわけで、これは階段を一つ上がった計画的廃品化だとも言えそうです。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-16 05:33:38

P.58 の気になるフレーズ

「一つはもしポータブル・ラジオが一〇年もつものとしたら、販売が一定量の持続的生産をこなしきれないうちに、市場は飽和してしまうだろう……。第二に、もし長い寿命が製品の特徴になるとすれば、使用者は加速度的な進歩の恩恵にあずかることができなくなるだろう。」

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-22 06:51:09

P.88 の気になるフレーズ

一九六一年のはじめに出たトリスウイスキーの広告にしびれました。

「人間」らしく
やりたいナ

トリスを飲んで
「人間」らしく
やりたいナ

「人間」なんだからナ

 のちにこの広告は、寿屋(現サントリー)の宣伝部にいた開高健さんが書いたものだと知りましたが、モノやカネの豊かさだけにふりまわされているような当時の世の中への怒りのようなものを、ぼくは感じました。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-22 07:03:08

P.96 の気になるフレーズ

もう人びとの家にモノはほぼそろってしまったというか、せまい家ならあふれている時代になってきた。で、生活を便利にしてくれるモノより、生活を楽しくしてくれるコトに、消費の重点が移ってきたということになります。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-24 05:15:25

P.115 の気になるフレーズ

驚異の高度成長を誇った日本の経済も、六〇年代の高度成長期から七〇年代以降は安定成長期に移り、九〇年代からは低成長期に入ります。それでも、大量生産・大量消費の歯車を止めることのできない人たちは、あの手この手の策を駆使して人びとのサイフのひもをゆるめさせることに血眼になっていました。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-24 05:24:14

P.152 の気になるフレーズ

バブルなんていうのは窓の外の風景で、なんの恩恵を受けることもありませんでしたし、背景もよくわからなかった。ただ、これからぼくらはどうなるのか、この国はどこへ行こうとしているのか、そんなことをぶつぶつみんなで言い合っているときに、とつぜん、「経済大国はもうやめて、生活大国へ行こう!」という声が聞こえてきたんですね。
 声の主は、時の総理大臣の宮沢喜一さんで、「生活大国五ヵ年計画」というプランが発表されたのです。

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-26 05:07:24

P.184 の気になるフレーズ

「脱成長のエッセンスは一言で言い表せます。『減らす』です。ゴミを減らす。環境に残すわれわれの痕跡を減らす。過剰生産を減らす。過剰消費を減らす」

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-27 05:14:14

P.207 の気になるフレーズ

つかの間の満足と安堵のあとには、失望といらだちが再びやってくる

総コメント数:1 投稿日時:2016-09-28 05:48:15