人新世の「資本論」 の読書会ページ
人新世の「資本論」 著者:斎藤,幸平,1987- 出版社:集英社 (202009) ISBN-10:4087211355 ISBN-13:9784087211351
|
意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
1
P.70 の気になるフレーズ 資本主義は、コストカットのために、労働生産性を上げようとする。労働生産性が上がれば、より少ない人数で今までと同じ量の生産物を作ることができる。その場合、経済規模が同じままなら、失業者が生まれてしまう。だが、資本主義のもとでは、失業者たちは生活していくことができないし、失業率が高いことを、政治家たちは嫌う。そのため、雇用を守るために、絶えず、経済規模を拡張していくよう強い圧力がかかる。こうして、生産性を上げると、経済規模を拡大せざるを得なくなる。これが「生産性の罠」である。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-05 04:59:30 |
|
P.82 の気になるフレーズ 先進国で暮らす私たちは、そのほとんどがトップ二〇%に入っている。日本なら大勢がトップ一〇%に入っているだろう。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-06 06:58:14 |
|
P.106 の気になるフレーズ 例えば、食料についていえば、今の総供給カロリーを一%増やすだけで、八億五〇〇〇万人の飢餓を救うことができる。現在、電力が利用できないでいる人口は一三億人いるといわれているが、彼らに電力を供給しても、二酸化炭素排出量は一%増加するだけだ。そして、一日一・二五ドル以下で暮らす一四億人の貧困を終わらせるには、世界の所得のわずか〇・二%を再分配すれば、足りるというのである。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-08 04:37:31 |
|
P.119 の気になるフレーズ だが、疑問もある。資本主義がすでにこれほど発展しているのに、先進国で暮らす大多数の人々が依然として「貧しい」のは、おかしくないだろうか。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-10 05:23:40 |
|
P.220 の気になるフレーズ 私たちのほとんどは、自分の手で動物を飼育し、魚を釣り、それらを捌くという能力をもっていない。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-17 05:26:48 |
|
P.253 の気になるフレーズ かつて、人間は一日のうち数時間働いて、必要なものが手に入れば、あとはのんびりしていた。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-19 04:43:43 |
|
P.266 の気になるフレーズ 〈コモン〉の管理においては、必ずしも国家に依存しなくていいというのがポイントだ。水は地方自治体が管理できるし、電力や農地は、市民が管理できる。シェアリング・エコノミーはアプリの利用者たちが共同管理する。IT技術を駆使した「協同」プラットフォームを作るのだ。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-20 06:33:00 |
|
P.293 の気になるフレーズ 今、それでも人々が当事者として、能動的になんらかの具体的アクションを起こせる場が残っているとすれば、それは生産の次元だろう。だから、変革に向けたはじめの一歩は、そこから始めるしかない。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-23 05:07:32 |
|
P.303 の気になるフレーズ
現代社会の生産力はすでに十分に高いはずなのだ。とりわけオートメーション化によって、かつてないほどに生産力が高まっている。本来なら人間が賃金奴隷の状態から解放される可能性があるはずである。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-23 05:25:55 |
|
P.363 の気になるフレーズ ワーカーズ・コープでもいい、学校ストライキでもいい、有機農業でもいい。地方自治体の議員を目指すのだっていい。環境NGOで活動するのも大切だ。仲間と市民電力を始めてもいい。もちろん、今所属している企業に厳しい環境対策を求めるのも、大きな一歩となる。労働時間の短縮や生産の民主化を実現するなら、労働組合しかない。 総コメント数:1 投稿日時:2022-03-28 04:37:29 |
1