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デイヴィッド・コパフィールド 第4巻 の読書会ページ

デイヴィッド・コパフィールド 第4巻(9784102030134)

デイヴィッド・コパフィールド 第4巻

著者:Dickens,Charles,1812-1870 中野,好夫,1903-1985

出版社:新潮社 (200609)

ISBN-10:4102030131

ISBN-13:9784102030134

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P.297 の気になるフレーズ

とにかく、トラドルズに別れて、コーヒー店まで戻ってきたときには、彼に対する不安と落胆は一変していた。そして、いくらここの給仕人頭みたいな人間が、たくさんイギリスにいようとも、きっと彼は成功すると、そんなふうに思い出した。

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-17 06:12:33

P.312 の気になるフレーズ

私は、窓ぎわに立って、古い通り越しに、向い側の家々を眺めた。そういえば、初めてここへ来た頃、雨の午後など、よくこうして眺めたものだった。どこか向いの窓に、人影でも見えると、その人たちのことを考えながら、階段を上り下りするのを、いつまでも見送っていた。下の舗道を、木靴を穿いた女たちが、かたかたと足音を立てて通って行く。鈍い雨が、横なぐりに降り、向うの樋からあふれて、往来へと流れ出してくる。いつもそうした雨の夕暮れだったが、浮浪者たちが、棒の先に荷物をくくり、だらりと肩からぶら下げて、びっこを曳き曳き町へ入ってくる。それらを眺めていたあの気持、それが、急にありありと思い出されるのであり、そういえば、それと一緒に、あの濡れた土、濡れた木の葉の香りや、またあの苦しい旅の間、身体いっぱいに受けた風の感じまでが、まざまざと蘇ってくるのだった。

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-17 06:25:42

P.321 の気になるフレーズ

「(前略)ねえ、可愛い僕の妹、僕は死ぬまで、僕の前に立って、あの天をさしていた君の姿を忘れないから、ね!」

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-17 06:30:55

P.344 の気になるフレーズ

二十七番も、二十八番も、立派に昔ながらの人間で、ちっとも変ってなどいないこと、(後略)。

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-21 07:05:42

P.354 の気になるフレーズ

「大事なアグニス! これだけ尊敬している--いや、心から愛しているアグニス! 今日ここへきたときにはね、こんな告白、たとえどんなことがあっても、しようなどとは思ってなかった。年齢をとるまで、じっと一生、胸の中におさめておけるものとばかり思ってたんだよ。だがね、アグニス、こうして、かりにも君を、妹以上、いや、妹などというのとはまるで違った名前で、呼べるかもしれないという、新しい希望が生れたからにはね!--」

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-21 07:46:41

P.363 の気になるフレーズ

彼は、まるでいくら見ても見足りないとでもいうように、私たちを、倦かず眺めている。アグニスが笑いながら、じゃ、もっとよく見えるようにと、彼の白髪の乱れ毛を、かき上げてやった。

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-21 07:54:53

P.369 の気になるフレーズ

「それで、ミコーバーは、その奥地でも近所にいたの?」
「むろん、そうでがすとも。それでね、奴さん、いや、なんともよく働きましただねえ。あれほど働いた人間ちゅうなあ、わしも見たことがねえだよ! デイヴィ坊っちゃん、ほら、あの禿頭をね、かんかん日に照りつけられながら、汗みずくになって働いていましただがね、わしゃまた、溶けちまやしねえかと心配したくれえでがすよ。それで、今は保安官になりましてね」

総コメント数:1 投稿日時:2020-11-21 08:02:57

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