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人質の朗読会 の読書会ページ

人質の朗読会(9784122059122)

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人質の朗読会

著者:小川洋子(小説家)

出版社:中央公論新社 (2014年02月)

ISBN-10:4122059127

ISBN-13:9784122059122

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気になるフレーズの投稿一覧

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P.94 の気になるフレーズ

僕は深く物事を考えていない、単なるぼんやりした子供に過ぎなかった。分かる、と思っていたことは全部、外の世界から発信されたものばかりで、自分の内から湧き出してしたものは何一つない。

総コメント数:1 投稿日時:2019-04-07 05:44:34

P.174 の気になるフレーズ

彼女にできるのはごく平凡な仕事ばかりです。しかし不思議なことに彼女が登場すると、なぜかそれまで行き詰っていた事態が良き方向へと流れを変えるのです。

総コメント数:1 投稿日時:2019-04-07 05:54:38

P.223 の気になるフレーズ

張り詰めた鼓膜に、朗読は心地よく染み込んできた。几帳面な声、途切れがちな声、瑞々しい声、のびのびと素直な声、ずっと前に死んだ祖母に似た声……。

総コメント数:1 投稿日時:2019-04-07 06:00:22

P.233 の気になるフレーズ

「もっと驚くのはね、行進の途中で雨が降ってきた時だ。彼らは濡れた葉っぱを惜しげもなく捨てる」
「どうして?」
思わず私は尋ねた。
「濡れた葉っぱは、腐って巣を台無しにしてしまうからだよ。手間ひまをかけて、苦労して運んできて、もうすぐそこが巣、というところまで来ているのに、彼らはちっとも文句を言わないんだ。ふて腐れるのもいなければ、ズルをするのもいない。スコールが通りすぎるのを待って、また最初からやり直す。ただひたすら、黙々とね」

総コメント数:1 投稿日時:2019-04-07 06:09:37