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ゾマーさんのこと の読書会ページ

ゾマーさんのこと(9784163136202)

ゾマーさんのこと

著者:Süskind,Patrick,1949- 池内,紀,1940-2019

出版社:文芸春秋 (199211)

ISBN-10:4163136207

ISBN-13:9784163136202

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P.18 の気になるフレーズ

雪が舞い落ちようと雹が降ろうと、嵐であろうと土砂降りの雨であろうと、太陽が照りつけていようと、ハリケーンが襲ってこようと、ゾマーさんはいつも歩いていた。

総コメント数:3 投稿日時:2017-06-27 05:58:38

P.23 の気になるフレーズ

ペンキ屋のシュタングルマイヤーはオートバイ、その息子はバイクに乗っていた。

総コメント数:3 投稿日時:2017-06-30 05:16:56

P.34 の気になるフレーズ

「いいか、よく覚えておくんだ、紋切型のセリフってものは、さんざっぱら使い古されて、意味がとっくにすり切れている。」(中略)「たとえば<お茶はいかがです、とてもからだに良いですよ>とか、<先生、わが家の病人の容態はどうでしょう。なおるでしょうか>なんてことばと同じで、ひたすら愚かしくて、無意味きわまる。紋切型のセリフは下手な小説や、ばかげたアメリカ映画におなじみだ、心から出たことばじゃない。だから、いいな、けっして使わないように。おまえたちの口から聞くのは、まっぴらごめんだよ!」

総コメント数:4 投稿日時:2017-06-16 19:40:16

P.35 の気になるフレーズ

ゾマーさんは立ちどまった。ぼくは思うのだが、まさに〈死神を呼びよせる〉の一語がゾマーさんの足をとどめさせたようだった。

総コメント数:1 投稿日時:2017-06-27 07:13:44

P.40 の気になるフレーズ

おもうに、ゾマーさんは、『六人男、世界を股にかける』に出てくる駆け男と同じなんだ。

総コメント数:1 投稿日時:2017-06-30 05:20:48

P.48 の気になるフレーズ

ある土曜日、奇蹟が起きた。休み時間にカロリーナは走り寄り、鼻がくっつくほど顔を近づけてこう言った。
「あんた、いつもひとりで下の村に帰るわね」
「そうだよ」
とぼくは言った。
「あんた、月曜日はあたしと帰ろう……」
それからやつぎばやに、わけを話した。(中略)カロリーナが話してるはなから、すぐに忘れていったように思う。というのは、ぼくはあのひとことに驚き、圧倒されていたからだ。
「あんた、月曜日はあたしと帰ろう!」
このひとことで十分だった。ほかに、どんなことばもいらない。

総コメント数:2 投稿日時:2017-06-30 05:26:09

P.70 の気になるフレーズ

兄さんはつづいて、道路規則のうちの重要ないくつかを解説してくれた。とりわけ右側通行を厳守すべし。ついては右はどちらかということにつき、簡明な定義を下した。すなわち、ハンドルにブレーキのついた側――

総コメント数:1 投稿日時:2017-07-01 05:50:47

P.92 の気になるフレーズ

自分の葬式には、どうあっても当人は死んでなくてはならない。

総コメント数:1 投稿日時:2017-07-01 05:56:09

P.108 の気になるフレーズ

あの人生の時期は、同じような相克と煩悶のなかで過ぎていくらしいのだ。いつも決められた何かをしなくてはならない。日々なすべきことが前もって定まっている。いつも誰かが目を光らせていて、いいつけ、要求する。こうしろ、ああしろ、忘れるな、もうすませたか、行ってきたか、どうしていまごろになって……いつも強制だ。押しつける。ぐずぐずするな、ちゃんとやれ……。ひとりのんびりさせてくれない。まったく、あのころときたら――

総コメント数:1 投稿日時:2017-07-01 06:18:13