マチネの終わりに の読書会ページ
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マチネの終わりに 著者:平野 啓一郎 出版社:文藝春秋 (2019年06月06日頃) ISBN-10:4167912902 ISBN-13:9784167912901
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
P.32 の気になるフレーズ 洋子は、先ほどとは違った、静かな声でそう語る蒔野を、じっと見つめていた。そして、理解されたという喜びに瞳を輝かせた。 総コメント数:3 投稿日時:2019-12-20 10:32:44 |
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P.33 の気になるフレーズ だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-21 19:19:22 |
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P.52 の気になるフレーズ 「父からは、《ヴェニスに死す》症候群だと言われました。父の造語で、その定義は、『中高年になって突然、現実社会への適応に嫌気が差して、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること』だそうです。(後略) 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-18 17:07:22 |
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P.55 の気になるフレーズ これまで通り、彼は自分が、音楽家として、もう一段上の高みにまで至り得ることを信じていた。しかし、そのつもりでいながら、どうもメザシテイタノトハ違う、もっとつまらない山を登っているような気がする。 総コメント数:3 投稿日時:2019-12-18 17:01:22 |
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P.60 の気になるフレーズ つい今し方、どこか遠くで、またいつものように爆発音がした。恐らくは、自動車爆弾テロだが、彼女は、想像力が慌ててその死体の散乱する現場に駆けつけようとするのを、それとなく腕を引いて止めていた。 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-21 19:25:38 |
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P.68 の気になるフレーズ 「もう一クールいれば、もっとよくわかるのにっていう感じもあまりしない、本当のところ。 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-21 19:46:22 |
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P.75 の気になるフレーズ それでも君は今、イラクにいる。そして、もっと何か出来たんじゃないかって悩んでる。それは、自分の能力っていうより、人間の能力自体を買い被りすぎてるよ。人類は、生物として、せいぜい歩いて移動できる程度の環境の中で進化してきたんだ。こんな地球全体がリアルタイムでリンクされてる状況なんて、もう一個人のポテンシャルをとっくに超えてしまってる。だったら、自分が生き抜くために、最適の環境を選択して、それを自分の世界とするしかない。 総コメント数:3 投稿日時:2019-12-20 10:23:30 |
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P.106 の気になるフレーズ 若い人間の心には、肉体との境界のあたりに、頗る可燃性の高い部分がある。ある時、何かの拍子にその一端に火がつくと、それが燎原の如く広がって、手が着けられなくなってしまう。 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-20 16:56:40 |
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P.106 の気になるフレーズ 必ずしも火を必要とせずに、彼女は彼との未来を穏やかに想像して、そのからだにぬくもりを感じることが出来た。重要なのは、彼と生活を共にすることであり、彼が父親として相応しい人間であるかどうかだった。 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-20 17:02:55 |
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P.117 の気になるフレーズ 蒔野のような、生まれ持った才能が、否応なく他人の嫉妬や羨望を掻き立ててしまう人間は、何か意外な親しみやすさを身につけなければ、たちまち孤立してしまうのだろうと、洋子は考えていた。 総コメント数:1 投稿日時:2019-12-21 19:53:28 |