おらおらでひとりいぐも の読書会ページ
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おらおらでひとりいぐも 著者:若竹 千佐子 出版社:河出書房新社 (2017年11月17日頃) ISBN-10:4309026370 ISBN-13:9784309026374
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
P.9 の気になるフレーズ 桃子さんの故郷では吐(は)き出すと言わない。吐(ほ)き出すと言う。「は」では弱い気がする。「ほ」には意志と力感がこもっているではないか。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-11 05:39:49 |
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P.18 の気になるフレーズ 肝心要の自分の呼び名がふらつぐようでは、おらこの先どうなってしまうんだべが、だらしなぐあっちゃこっちゃ心が揺れる人になりかねねぇ、そういう恐れが桃子さんの子供心にたしかにあったのだった。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-13 04:59:24 |
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P.32 の気になるフレーズ 不覚にも甘い感傷に襲われて、四つや五つのわらしこにでもなったかのように、ばっちゃの前掛けに顔を埋めておいおいと声を上げて泣きたい衝動に駆られる。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-12 05:52:06 |
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P.57 の気になるフレーズ 時間がたてばさみしさなどというものは薄紙をはがすように少しずつ解消するはずなのだ、日にちが薬なのだもの、いつかは静まる、そう思ってごまかしごまかしやってきて、何とか克服できたと思った端からぶり返す痛み、ああこれは一生モンのいだみであるごどよ、逃げられねでば。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-13 05:08:52 |
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P.65 の気になるフレーズ 他人には意味もなく無駄とも思えることでも夢中になれたとき、人は本当に幸せなのだろうとも思った。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-13 05:16:28 |
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P.73 の気になるフレーズ 東京オリンピックの好景気に沸くこの街で贅沢さえ言わなければ何とかなりそうな気もした。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-14 04:51:09 |
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P.80 の気になるフレーズ まさか、でも虔十だ。あの宝石のような物語の主人公が目の前にいる。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-14 05:10:41 |
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P.82 の気になるフレーズ 父を超えたい。父より豊かになって父に認められたい。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-15 09:23:40 |
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P.83 の気になるフレーズ 桃子さんはまだ弱くて一人で立っているのには拙くて、外に偶像を求めたのである。寄りかかって支える。強いから支えるのではない、弱いから支える。支えることで自分の輪郭を確かめようとした。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-15 09:30:02 |
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P.142 の気になるフレーズ ただ待つだけでながった。赤に感応する、おらである。まだ戦える。おらはこれがらの人だ。こみあげる笑いはこみあげる意欲だ。まだ、終わっていない。桃子さんはそう思ってまた笑った。 総コメント数:1 投稿日時:2019-06-16 09:20:26 |