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すべての、白いものたちの の読書会ページ

すべての、白いものたちの(9784309207605)

すべての、白いものたちの

著者:韓,江,1970- 斎藤,真理子,1960-

出版社:河出書房新社 (201812)

ISBN-10:430920760X

ISBN-13:9784309207605

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P.81 の気になるフレーズ

吹雪
何年か前、ソウルに大雪注意報が出たときのことだ。激しい吹雪のソウルの坂道を、彼女は一人で上っていた。傘はさしていたが、役に立たなかった。まともに目を開けることもできなかった。顔に、体に、激しく打ちつける雪に逆らって彼女は歩きつづけた。わからなかった、いったい何なのだろう、この冷たく、私にまっこうから向かってくるものは? それでいながら弱々しく消え去ってゆく、そして圧倒的に美しいこれは?

総コメント数:1 投稿日時:2019-05-19 15:49:13

P.134 の気になるフレーズ

 自分を捨てたことのある人に、もはや遠慮のない愛情を寄せることなどできないように、彼女が人生を再び愛するためには、そのつど、長く込み入った過程を必要とした。

総コメント数:1 投稿日時:2019-07-08 19:00:53

P.141 の気になるフレーズ

彼らに背を向ける前に彼女は自問する。
この先へ進みたいの。
その価値があるの。

総コメント数:3 投稿日時:2019-05-19 15:52:21

P.145 の気になるフレーズ

彼らがそうするのは、殺戮されたことは恥ではないと信じているためだ。哀悼を可能な限り延長するためだ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-07-08 19:14:23

P.169 の気になるフレーズ

沈黙
長かった一日が終わると、沈黙のための時間が必要だった。暖炉の火の前に座ったときにひとりでにそうなるように、沈黙のわずかなぬくもりにむかって、こわばっていた手をさしのべ、広げる時間が。

総コメント数:3 投稿日時:2019-05-19 15:56:45

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