自宅で参加できる読書会
NO. 00023875 DATE 2024 11 22

カラマーゾフの兄弟(1) の読書会ページ

カラマーゾフの兄弟(1)(9784334751067)

楽天へのリンク

カラマーゾフの兄弟(1)

著者:フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス/亀山郁夫

出版社:光文社 (2006年09月)

ISBN-10:4334751067

ISBN-13:9784334751067

意見、感想、コメントなど

気になるフレーズの投稿一覧

気になるフレーズを書き込む

1 | 2 | 3  次へ >>  

P.26 の気になるフレーズ

じっさいフョードルは一生をとおして芝居を打ち、人前で急に何か思いがけない役どころを演じるのが好きだった。しかも大事な点は、ときとしてなんの必要もないのに、たとえば今度の場合のようにそれが自分の損になるとわかっていてなおかつ芝居を打つのである。もっともこういう性向というのは、べつにフョードルひとりに限られたものではなくて、非常に多くのきわめて知的な人々にもしばしば見うけられるものだ。

総コメント数:5 投稿日時:2019-02-19 06:25:52

P.64 の気になるフレーズ

まことの現実主義者で、かつ何の宗教も信仰していない人間は、どんなときも奇跡を信じずにいられる強さと能力をもっているものである。

総コメント数:2 投稿日時:2017-08-29 15:44:59

P.72 の気になるフレーズ

アリョーシャは長老に気に入られ、同じ僧庵で寝起きをともにすることが許されるようになった。ひとこと注意しておくが、当時アリョーシャは、修道院に暮らしているといってもなんら拘束を受けておらず、好きなところへ勝手に、一日中あるいは何日でも出かけることができた。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-22 05:21:53

P.76 の気になるフレーズ

そう、彼はよくわかっていた。労苦と悲哀、そしてなんといっても、いつの世も変わらない不正や、自分だけでなく、全人類のたえざる罪に苦しめられているロシア民衆のおだやかな魂にとって、聖物もしくは聖人の姿を目にし、その場にひれ伏して拝むこと以上に大きな望みや慰めはないのだ。

総コメント数:2 投稿日時:2017-08-29 15:52:16

P.99 の気になるフレーズ

ゾシマ長老は、見習い僧とアリョーシャをともなって部屋に入ってきた。二人の修道司祭は立ち上がり、地面に指が触れるぐらい深々とお辞儀をしてから十字を切り、長老の手に口づけをした。彼らに祝福を与えると、長老は彼らそれぞれに、指が地面に触れるぐらい深いお辞儀を返し、彼らに自分のための祝福を求めた。こうした一連の儀式が、ひじょうに真面目に、なにか日常的な礼儀とはとても思えない特別な感情をこめて行われた。それでもミウーソフには、すべてが他人を感動させるためわざと仕組まれた演技のように思えた。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-23 07:27:08

P.103 の気になるフレーズ

あなたがいまご覧になっているのは、道化、ほんものの道化でございます! 情けないことに、これは昔からの習慣でして! ときどき、場違いな嘘をつきますのも、わざとやることでして、つまり、人を笑わせたい、気に入られたいという気持ちからなんですよ。だって人はやはり、気に入られなくては生きてけませんからね、そうでしょうが。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-24 06:24:12

P.122 の気になるフレーズ

その病気は、医師の手も借りられないまちがったやり方によるひどい難産を経験したあと、あまりに早く過酷な労働にもどることや、一般の例から言って、女性の性格によっては耐えがたくやり場のない悲しみ、暴力などによって生じるものらしかった。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-24 06:44:20

P.124 の気になるフレーズ

民衆には無言の、忍耐づよい悲しみがある。その悲しみは、心のなかに入り込んだままひっそりと口をつぐんでしまう。しかし他方に、外に破れでてくる悲しみもある。その悲しみは、ひとたび涙となってほとばしりでると、その時から「泣きくどき」に変わるのだ。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-24 06:54:54

P.146 の気になるフレーズ

なかには、すべては初め、恐ろしい自然現象に対する恐怖の念から生まれたもので、来世も何もないって主張する人がいます。でも、ずうっと来世を信じつづけてきたのに、じつは死んだらそれっきりもう何もなくて、ある作家の本で読んだみたいに、『墓の上には山ごぼうが生えるだけ』だったとしたら、どうなるのでしょう。恐ろしいことです!

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-25 05:03:41

P.156 の気になるフレーズ

彼はどうやら脇役に置かれ、ろくに返事もしてもらえないありさまで、せっかく雰囲気も改まったというのに、彼の積もりに積もる苛立ちは強まるいっぽうだった。

総コメント数:1 投稿日時:2019-02-26 05:34:31

1 | 2 | 3  次へ >>