誠実な詐欺師 の読書会ページ
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誠実な詐欺師 著者:トーベ・ヤンソン/冨原眞弓 出版社:筑摩書房 (2006年07月) ISBN-10:448042248X ISBN-13:9784480422484
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
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P.9 の気になるフレーズ お金は臭うと人はいう。それは嘘だ。お金は数字と同じようにきれいだ。臭うのは人間のほうで、だれもがそれぞれ隠された臭いをもっている。 総コメント数:4 投稿日時:2019-07-20 11:10:41 |
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P.9 の気になるフレーズ 人びとは〈人間みたいな〉特質を犬に押し付ける。気高さとか愛想のよさとかいったものを。犬は口をきかず、人間にしたがう。でも、わたしたち人間をじっくりと観察して知りつくし、わたしたちのみじめさを嗅ぎつけてしまった。それなのにあいかわらず人間につきしたがう。この信じがたい事実をまのあたりにして、驚き、感じいり、うちのめされるべきなのだ。わたしたちを軽蔑しているのか。赦してくれているのか。それとも、責任をひきうけずにいるのが性にあうのか。わたしたちには知りえない。 総コメント数:1 投稿日時:2019-07-20 11:22:03 |
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P.10 の気になるフレーズ だけど、あの人たち自身はどうだというのか。どのみち腐るものをこっそり埋めては、また掘り出し、それからまた埋めなおす。うつろな樹の下で騒ぎたてる。あの人たちが転がりまわる場所ときたら……、ああ、いやだ。わたしとわたしの犬はあの人たちを軽蔑する。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-20 11:28:16 |
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P.20 の気になるフレーズ でもあのとき、わたしは客観的でなかった。客観性を欠くとかならずややこしくなる。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-22 07:59:48 |
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P.27 の気になるフレーズ 「ちゃんと読んでるって」とマッツはいう。「でもちっともピンとこない。なんにも事件が起こらないしさ。すごくよくできた話だとは思うけど、なんか悲しくなっちゃう。たいてい気の毒な人たちばっかりで」 総コメント数:1 投稿日時:2019-07-22 08:17:25 |
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P.76 の気になるフレーズ 「まったき注意力をほかの人に注ぐ、これはめったにみられない現象よ。そうね、ごく稀にしかない……。じっさい、たいへんな直観と思考の力が必要だわ。相手が口にせずとも心から焦がれているものを知ること、といえるかしらね。けっこう本人すら気づかずにいる。自分に必要なのは孤独だ、または逆に、だれかたいっしょにいることだと思って……。人間ってわからない……」。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-24 12:34:51 |
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