アウステルリッツ の読書会ページ
アウステルリッツ 著者:Sebald,WinfriedGeorg,1944-2001 鈴木,仁子,1956- 出版社:白水社 (201207) ISBN-10:456002734X ISBN-13:9784560027349
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意見、感想、コメントなど
気になるフレーズの投稿一覧
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P.5 の気になるフレーズ もうひとつ脳裡によぎったのは、観客が去って園が閉まったあと、本当の夜がはじまりをつげたときに、この夜行獣館の住民のために電燈は灯されるのだろうか、それならこのさかしまの小宇宙にも昼が来て、彼らもいくらかなれ心穏やかに眠りにつけるだろうに、ということだったと思う。 総コメント数:1 投稿日時:2020-04-04 14:46:33 |
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P.14 の気になるフレーズ もっとも、けた外れに巨大な建設計画は、往々にして人間の不安の度をなにより如実に写しているものなのです。 総コメント数:1 投稿日時:2020-04-04 14:59:22 |
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P.32 の気になるフレーズ けれどももう一方でたしかに言えるのは、自分がおのれ自身にもよくわからないなにかの衝動にしたがってきたということであり、そしてその衝動は、ごく早いうちから気づいていたのだけれども、ネットワークの概念、たとえば鉄道網のシステムのようなものに強く心を惹かれることとどこかで繋がっている、というのだった。 総コメント数:1 投稿日時:2020-04-04 15:09:51 |
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P.33 の気になるフレーズ 駅は幸福な場所とも不幸な場所とも感じられて、そこにいると時々とてつもなく危うい、わけのわからない感情の波に引き攫われてしまうことがあった、とアウステルリッツは語った。 総コメント数:1 投稿日時:2020-04-04 15:18:41 |
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P.52 の気になるフレーズ 時ならぬ悲運に見舞われて亡くなった人間は、寿命をだまし取られたことを知っていて、もう一度甦ろうとねらっている、というのです。 総コメント数:1 投稿日時:2020-04-04 15:25:00 |
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P.91 の気になるフレーズ 朝早く起きて見ると、蛾が壁にとまったまま、じっとしている。彼らはおのれが行く先を誤ったことを承知しているのだと私は思うのです、とアウステルリッツは語った。 総コメント数:2 投稿日時:2020-04-04 14:36:02 |
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