独り居の日記 新装版 の読書会ページ
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独り居の日記 新装版 著者:メイ・サートン/武田尚子 出版社:みすず書房 (2016年09月02日頃) ISBN-10:4622085585 ISBN-13:9784622085584
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気になるフレーズの投稿一覧
P.5 の気になるフレーズ
何週間ぶりだろう、やっと一人になれた。“ほんとうの生活”がまた始まる。奇妙かもしれないが、私にとっては、いま起こっていることやすでに起こったことの意味を探り、発見する、ひとりだけの時間をもたぬかぎり、友達だけでなく、情熱をかけて愛している恋人でさえも、ほんとうの生活ではない。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-01 12:00:33 |
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P.6 の気になるフレーズ ここにある雰囲気は、秩序と美である。それは、ここに戻ってきた私をつかのま脅えさせる。私は自分が十分でないと感じる。開かれた空間、瞑想することのできる場所を私は作りあげはした。しかし、その内部に自分が見出せなかったらどうしようと。 総コメント数:1 投稿日時:2019-11-27 05:36:55 |
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P.6 の気になるフレーズ 一つの目的のために、つまり自分の考えていることを知り、自分がどこにいるかを見出すために、すべての詩も小説も書いてきた。けれど私には自分の納得する人間になることができない。だから今私は不完全な機械のような気がするのだ。 総コメント数:3 投稿日時:2019-11-27 05:41:31 |
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P.6 の気になるフレーズ こうして私がひとりいる時こそ、花々はほんとうに見られている。心を注いでやれる。存在するものとして感じられている。花なしに、私は生きられまいと思う。なぜ?一つには、彼らが私の目前で刻々と変わってゆくためだ。花々はわずか数日のあいだ生きて、死んでゆく。彼らは私を、生のプロセス、成長、死に触れさせていてくれる。私自身、彼らの生の時の間を、漂っているのだ。 総コメント数:1 投稿日時:2019-07-01 12:12:53 |
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P.10 の気になるフレーズ 孤独で困難な最後を迎えようとしている今でさえ、彼は限りない威厳にみちている。もっとらくな道はないものか。こんな状況で死ななくてはならないことに苦い憤りをいだいて彼のもとを去る。「わかってはいる。しかし承知できない。それにあきらめてもいない。」 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-01 12:24:32 |
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P.11 の気になるフレーズ だが、芸術とか、技術のいろはさえ学ばないうちに喝采を求め才能を認められたがる人のなんと多いことだろう。いやになる。インスタントの成功が今日では当たり前だ。「今すぐほしい!」と。機械のもたらした腐敗の一部。確かに機械は自然のリズムを無視してものごとを迅速にやってのける。車がすぐ動かなかったというだけで私たちは腹を立てる。だから、料理(TVディナーというものもあるけれど)とか、編み物とか、庭づくりとか、時間を短縮できないものが、特別な値打ちをもってくる。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-01 12:32:22 |
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P.17 の気になるフレーズ ここにいるとき私の建前は本音と同じになる。それこそ私の望むところ。だけど、それが私のおろかしさを正当化するわけじゃない。 総コメント数:1 投稿日時:2019-07-06 09:13:13 |
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P.19 の気になるフレーズ パーリーは私に多くを教えてくれた。彼の緩慢で着実な働き方は私に忍耐を教えてくれた――「気を張らずにやればできるよ」と。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-01 12:36:30 |
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P.26 の気になるフレーズ これらすべての楽しみも、ついに私の疲労と、花瓶の花が枯れていると指摘されて私が腹を立てたことで台なしになってしまった。典型的な私流で、筋も通らないかんしゃく玉を破裂させてしまったのだ。今日声が涸れてしまったのだから、おそろしい大声でわめいたにちがいない! 私はまったく罪にふさわしい罰を受けた。ものすごくいやなことを口に出したために、今私は力をそがれ、話すこともできない。こういった怒りは発作のように起こり、それがおさまってしまうと後悔の念で私を悩ませ、無力にしてしまう。 総コメント数:3 投稿日時:2019-11-28 06:25:07 |
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P.36 の気になるフレーズ
私は樹々が、なんと容易に季節に身をまかせ、その豊潤な富を散らせてしまうかに、そしてまた歎きもなしに(そう見えるのだが)冬枯れを迎え、深い根に身をひそめて蘇生の眠りにつくことかに思いをめぐらせる。T・S・エリオットの言葉が、このごろ殊に思い浮かんでくるのだ。 総コメント数:2 投稿日時:2019-07-01 12:45:32 |